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第28回 睡眠と健康 メディコピアロゴ
心地良い眠りを得るために メディコピア  
午前の部
はじめの言葉 河合忠
司会の言葉 亀田治男
体内時計と睡眠 本間研一
睡眠物質と睡眠 裏出良博
心の健康と睡眠 清水徹男
特別発言:心とからだの健康 斎藤由香
午後の部
司会の言葉 矢冨裕
健康的な睡眠のために 内山真
睡眠時無呼吸症候群 赤柴恒人
むずむず脚症候群 平田幸一
不眠症とその対処 三島和夫
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睡眠物質と睡眠 写真

(財)大阪バイオサイエンス研究所 分子行動生物学部門研究部長 裏出良博


 
主な研究領域
分子行動生物学、生化学、神経科学、睡眠学
主な著書

共著「睡眠学」(じほう)、
共著「廣川タンパク質化学 第4巻酵素」(廣川書店)など


   我が国は伝統的に睡眠の基礎研究が盛んである。「断眠中に睡眠物質が脳内に蓄積する」ことを、1909年に世界で最初に実験的に証明したのは、当時、愛知県立医学専門学校(現・名古屋大学)の教授であった石森国臣博士である。石森博士は、長時間断眠させたイヌの脳脊髄液を別のイヌの脳内に投与すると、投与されたイヌが眠ることを発見し、断眠中に脳内に蓄積する睡眠物質の存在を予言した。その後、約1世紀の間に、動物の脳、血液、尿などから、約30種類にも及ぶ睡眠誘発作用を示す物質が報告された。その中で我々が研究しているプロスタグランジン(PG)D2は、最も強力であり、さらにその作用機構の解明が最も進んだ睡眠物質として、世界の睡眠研究者に認められている。約25年前に、京都大学の早石修教授(現・大阪バイオサイエンス研究所・理事長)のグループにより、PGD2をラットやサルの脳内に投与すると、生理的な睡眠が誘発されることが発見された。以来、様々な薬理学的な実験や遺伝子工学の手法を用いて、その睡眠誘発作用機構に関する研究が行なわれてきた。その結果、視索前野にある睡眠中枢が発見され、PGD2による睡眠誘発を仲介するアデノシンの情報伝達系が明らかになった。PGD2を中心に、睡眠物質に関する最近の研究成果を紹介する。  



 
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