研究業績集

学会発表2016年

タイトル

HTLV-IおよびHTLV-II同時検出試薬「ルミパルスプレストHTLV-I/II」の開発と基本性能

発表者

高橋一也、村田碧、南原大輔、金子敦、青柳克己

学会名

第48回 日本臨床検査自動化学会大会

内容

【はじめに】
HTLV-Iは、成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-I関連脊髄症(HAM)等の起因ウイルスである。HTLV-I感染者はHTLV-Iキャリアとして感染源になるため、抗HTLV-I抗体検査は感染拡大の予防に重要である。一方、HTLV-IIはATL等への関与は否定的であるものの、HAMの発症に低頻度ながら関与すると考えられている。我々は、血清または血漿中のHTLV-IおよびHTLV-IIの両抗体(抗gp21-I抗体、抗gp46-I/II抗体、抗p19-I/II抗体)を同時検出可能なスクリーニング試薬として「ルミパルスプレストHTLV-I/II」を開発した。今回は本試薬の測定原理、基本性能、他キットとの性能比較について報告する。

【試薬】
(1)ルミパルスプレストHTLV-I/II(開発品)、(2)ルミパルスプレスト HTLV-I(従来法)、(3)セロディア・HTLV(PA法)( (1)~(3);富士レビオ株式会社)、(4)INNOLIA HTLV-I/II Score(LIA法;Fujirebio Europe N.V.)、(5)アーキテクト・HTLV(CLIA法;アボットジャパン)

【方法と結果】
感度試験:HTLV-I陽性検体20例の希釈系列を作成し、開発品、従来法、CLIA法を用いて希釈感度を比較した結果、開発品は他法と同等以上の希釈感度を有した。特異性試験:購入検体1102例(従来法陰性)を用いて特異性を確認した結果、陰性判定が1101例、陽性判定の1例はPA法陽性、LIA法判定保留、CLIA法陽性であった。相関性試験:HTLV-I陽性検体51例、HTLV-II陽性検体50例を用いて測定した結果、(1)~(5)何れの試薬も全ての検体を陽性と判定した。

【まとめ】
ルミパルスプレスト HTLV-I/IIはenvタンパク質(gp21、gp46)、gagタンパク質(p19)それぞれに対する抗体をHTLV-I及びHTLV-IIの区別なく検出可能であるように開発された。試薬性能として従来法や他法と比較し同等以上の感度・特異性を有しており、スクリーニング試薬として有用であると考えられた。

タイトル

血漿測定が可能になった全自動化学発光酵素免疫測定装置ルミパルスシステム用PIVKA-2改良試薬の基礎検討

発表者

○山本 千穂1),西山 有紀子1),辻 博昭1),大佐賀 順子1),藤井 由香1),岡崎 一幸1),北村 由之2),志賀修一1),高倉 俊二3),一山 智3)(1)京都大学医学部附属病院検査部,2)富士レビオ株),3)京都大学大学院医学研究科臨床病態解析学講座臨床病態検査学)

学会名

第48回 日本臨床検査自動化学会

タイトル

尿中プロスタグランジンE2主要代謝産物の全自動・化学発光酵素免疫測定法の開発

発表者

片桐典子1)、若林深恵2)、有廣誠二3)、藤田幸佑2)、堀田佳之2)、北村由之1)、森山和重2)、松浦知和4)、岡安勲5)、藤原睦憲6)、富田健一郎6)、重永慎二6)、宮下ゆりか6)、八木慎太郎1)
1)株式会社先端生命科学研究所、2)富士レビオ株式会社、3)東京慈恵会医科大学、消化器・肝臓内科、4)東京慈恵会医科大学、臨床検査医学、5)北里大学、6)日本赤十字社医療センター、検査部

学会名

第57回 日本臨床化学会年次学術集会

タイトル

Development of a highly sensitive Procalcitonin Assay for the LUMIPULSE® G1200 and G600II analyzers.

発表者

Satoshi KOJIMA, Makoto TOMITA, and Katsumi AOYAGI

学会名

68th AACC Annual Scientific Meeting & Clinical Lab Expo